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MOVIE
とあるスーパーマーケット。
レジに立つひとりの男性は、今日も「お箸つけますか?」という何気ない一言から、不意のクレームを受けていた。
「手で食えってことか?」
「箸くらいあるに決まってるだろ」
そんな言葉に、彼はただ、静かに、耐える日々。
ある日、店長が導入したのは、“ICE”と呼ばれるシステム。
イライラ・カスタマー・イジェクト。
ボタンひとつで、クレーマーは足元の穴へと吸い込まれていく。
最初は戸惑っていた彼も、次第にそのボタンを押すことに慣れていく。
理不尽を受けるたびに、少しだけ気持ちが軽くなる。
そして気づけば、どこか仕事が楽しくさえなっていた──
そんなある日、ふらりと立ち寄ったラーメン店。
自分より前に来ていた客が、店員の注意を無視した瞬間──
ピンポーンという電子音とともに、足元に穴が開いた。
威圧的な店員に睨まれないよう流れで頼んだ“全マシ”ラーメン。
結局食べきれずに席を立とうとした彼の足元に、また…ひとつ、穴が開く。
その先は、クレーマーを矯正する世界だった。
ユーモアの中に、少しだけ冷たさのある世界。
他人のふるまいと、自分のふるまい。
ふと、見つめ直したくなるような一本、HATtokyoの「ICE」でした。
概要
ADFEST2025 fabulous five 観客賞受賞作品
ICE
テーマ:COLLiDE(衝突)
DIRECTOR 髙原 春菜
PRODUCER 安岡 翔太
PM 石川 瑛理奈
PA 渡邉 久瑠実
Cas 嶽﨑 愛里